ここから6回、法律とルールの話をします。
先に、この部の読み方を言います。
法律は変わるので、細かい条文の暗記には意味がありません。
この講座では「変わらない原理」と「2026年時点の現在地」を分けて話します。
最初の問いは、いちばん議論の熱いところです。
AIが大量の文章や画像を学習することは、著作権の侵害なのか。
日本の著作権法には、この問題に触れる規定があります(2026年時点)。
おおまかに言うと、情報解析のためにデータを使うことは、一定の条件のもとで許諾なしに認められています。
ただし「著作権者の利益を不当に害する場合」は除く、という但し書きがつきます。
つまり日本は、学習それ自体には比較的寛容な制度を持っています。
一方で、この但し書きの解釈をめぐる議論は、いまも続いています。
創作者の側からの異議申し立ても、世界中で起きています。
「決着済み」ではなく「進行中」と覚えるのが、2026年時点の正確な現在地です。