世界史には、「一人の人間が歴史の流れを変えた」と言い切れる人物が何人かいます。
その筆頭が、今日の主役アレクサンドロスです。
生まれはマケドニア。
ギリシャの北にあった王国で、当時のアテネ人からは「田舎の乱暴者」扱いされていました。
でもこの田舎の王国、教育に本気でした。
父王フィリッポス2世が息子のために呼んだ家庭教師が、なんとアリストテレスです。
当代最高の哲学者が、13歳の王子にホメロスと自然学を叩き込む。
のちの大王は、遠征先にも学者を同行させ、珍しい動植物を先生に送り続けました。
世界征服者にして、生涯ガチの理系少年でもあったわけです。
紀元前336年、父が暗殺され、アレクサンドロスは20歳で王になります。
そして2年後、当時の超大国ペルシアに戦争を仕掛けました。
無謀に見えますよね。
前回見たとおり、ペルシアはエジプトからインダスまでを支配する巨人です。
マケドニア軍は数では常に劣勢でした。