歴史統計の研究者たちが、過去の世界のGDPを推計した有名なデータがあります。
それによると、18世紀に入ってもなお、世界の経済のおよそ半分は、インドと中国の二つで占められていました。
ヨーロッパが大航海と宗教改革で騒がしくしていた近世、地球経済の重心は、変わらずアジアにあったのです。
今日はその二つの巨人、インドのムガル帝国と、中国の明・清を訪ねます。
「ヨーロッパの台頭」の物語を相対化する回です。
ムガル帝国は、16世紀にインドへ入った、モンゴルの血を引くイスラーム王朝です。
「ムガル」という名前自体、「モンゴル」がなまったもの。
第3部の主役の遺伝子は、こんなところにも生きています。