3つ目のレンズは、第3回に登場したデュルケームの再登場です。
今回のキーワードはふたつ。
連帯とアノミー。
群れが人をつなぎとめる力と、その力が抜けたときに起きることの話です。
デュルケームは、人と人がつながる仕方には2種類あると考えました。
ひとつは機械的連帯。
昔ながらの村のつながりです。
みんなが同じような仕事をして、同じ神様を拝み、同じ祭りに出る。
「同じであること」が接着剤になっている群れです。
抜け駆けは許されないかわりに、誰も置き去りにされません。
もうひとつは有機的連帯。
近代都市のつながりです。
農家、医者、プログラマー、配送員——みんな違う仕事をして、お互いの違いに依存し合っている。
「違うこと」が接着剤になっている群れです。
自由なかわりに、つながりは細い。