第2部最後のレンズは、「共同体」そのものです。
人はなぜ、群れに所属したがるのか。
そして、会ったこともない人間同士が「仲間」になれるのは、なぜなのか。
まず、ドイツの社会学者テンニースが19世紀末に整理した、有名な区別から。
ゲマインシャフト(共同体)は、感情と縁で結ばれた群れです。
家族、村、昔ながらの仲間。
目的があって集まったのではなく、そこに生まれ、そこに属していること自体が本質です。
ゲゼルシャフト(利益社会)は、目的と契約で結ばれた群れです。
会社、取引先、業界団体。
特定の利益のために集まり、利益がなくなれば解散します。