第3部は「世間と逸脱」。
群れが個人を締めつける力と、そこから外れた人間に何が起きるかを扱います。
初回は、日本社会でいちばん身近な見えない権力——同調圧力です。
1950年代、心理学者ソロモン・アッシュが、シンプルで残酷な実験をしました。
被験者に線分を見せて、同じ長さの線を選ばせます。
答えは誰が見ても明らか。
一人でやれば、ほぼ全員が正解します。
仕掛けはここからです。
被験者を7〜8人のグループに入れる。
実は本人以外は全員サクラで、あるタイミングから、全員が堂々と同じ間違った答えを言い始めます。