※この回の後半にはNFTの話が出てきますが、過去の記録であり、再現を約束するものでも、購入をすすめるものでもありません。
前回の文化資本のうち、「制度化されたもの」——学歴と肩書——を掘り下げます。
問いはこうです。
学歴は、いったい何を証明しているのか。
素直に考えれば、学歴は「大学で学んだ中身」の証明のはずです。
でも、実務の風景を思い出してください。
文学部卒の営業職、経済学部卒のエンジニア。
仕事で大学の講義内容を使っている人は、実は少数派です。
ここで登場するのがシグナリングという考え方です。
ゲーム理論講座の第13回でやった概念なので、詳しくはそちらに譲りますが、要点はこうです。
学歴が証明しているのは知識の中身というより、「一定期間、課題をこなし続けられる人間だ」という信号である。
採用側は中身を見られないので、信号で選別する。