最終部の締めくくりに、いま起きている変化の話をします。
社会学は200年、「群れ」を研究してきました。
その群れのかたちを、いまAIとアルゴリズムが根本から書き換えつつあります。
まず、すでに起きたことから。
かつて、同じ町の住人は同じ新聞を読み、同じテレビを見ていました。
第13回の言葉でいえば、群れは「同じものを読む」ことで作られていた。
いまは、アルゴリズムが一人ひとりに別の世界を配信しています。
あなたが反応したものに似たものが、次々と届く。
結果、自分と似た意見だけが反響する部屋——エコーチェンバーと呼ばれる状態——に、誰もが少しずつ閉じ込められていきます。