α版 ゲスト ログイン
← こんなに面白い哲学に戻る

こんなに面白い哲学 第28回

プラグマティズム — 真理は「使えるか」で試される

第4部 疑いの大家たち

木の幹に、一匹のリスがしがみついています。
その反対側に、ハンターが立っている。
ハンターが木の周りを回ると、リスも同じ速さで幹の裏側へ回り込み、いつまでも姿を見せません。

さて問題。
ハンターは木の周りを一周しました。
では、ハンターは「リスの周りを回った」と言えるでしょうか?

これ、実際にキャンプ場で大真面目に論争になり、決着がつかず、哲学者ウィリアム・ジェイムズに裁定が持ち込まれた問いです。

ジェイムズの答えが、ふるっています。
「回る」の意味によります、と。
東西南北の順で相手の四方を通過するという意味なら、回った。
相手の正面・横・背中を順に見るという意味なら、回っていない。
意味を決めれば論争は消える。
決めずに争うなら、それはただの言葉の空回りである——。

この「論争ほどきの技術」を看板にした哲学が、今回の主役です。
ヨーロッパの深刻な哲学とはまったく毛色の違う、アメリカ生まれの実用哲学。
プラグマティズムです。

ALPHA

α版のご案内

明鏡 学習サイトは、いま鋭意開発中のテスト期間です。

無料講座の講義音声は、イケハヤの声をもとにAIで生成しています。読み間違いに気づいたら、講義そばの「読み間違いの報告」から教えてください。

気になるところ・動かないところは、Discordでイケハヤまでお寄せください。

Discordで伝える