主張A「この水を飲めば、運気が上がります。
上がらなかったとしたら、それはあなたの信じる力が足りないからです」。
主張B「一般相対性理論が正しければ、日食のとき、太陽のそばを通る星の光は、これこれの角度だけ曲がって見えるはずです。
曲がっていなければ、この理論は間違いです」。
どちらが科学で、どちらがそうでないか。
直感では誰でも分かります。
でも、「どこが」違うのかを一言で言えるでしょうか。
Aは、どんな結果が出ても言い逃れできる設計になっています。
Bは、自分が間違いだと判明する条件を、自分から宣言しています。
この違いこそ、二十世紀の科学哲学が磨き上げた境界線です。
今回は情報の洪水の時代の護身術として、「科学とは何か」を道具の形で持ち帰る回です。