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こんなに面白い哲学 第39回

日本の哲学 — 東西の対話が結晶した場所

第6部 現代の問い

名前の由来になった人物が、毎朝この道を歩きながら考えごとをしていました。
和服に袴、うつむき加減で、周りが見えないほどの没入。

彼が考えていたのは、こういう問いです。
西洋哲学は「主観と客観」の区別から出発する。
だが、禅の坐禅で経験する世界には、その区別より手前の何かがある。
西洋の論理の言葉で、東洋の「無」の経験を語ることはできないか——。

男の名は、西田幾多郎。
日本で最初の、世界水準のオリジナルな哲学体系を作った人です。

この講座は42回かけて、東西の哲学を並走させてきました。
その二本の縦糸が、明治から昭和の日本で正面衝突し、結晶します。
今回は、その結晶の現場の話です。

考えてみると、明治の日本は、哲学史上とても珍しい場所でした。

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