第3部は「データの罠」です。
データそのものは正しいのに、読み方を一歩間違えると、正反対の結論に突っ込んでしまう。
そういう罠を6回かけて回収していきます。
初回は、統計の歴史でいちばん美しい逸話からです。
軍は、帰還した爆撃機の被弾箇所を調べ上げました。
すると、はっきりした傾向が出ました。
翼や胴体は穴だらけ。
一方、エンジンまわりの被弾は少ない。
軍の結論はこうです。
「よし、いちばん撃たれている翼と胴体を補強しよう」。
ここで待ったをかけたのが、統計学者のエイブラハム・ワルドでした。
彼の答えは、正反対です。