第9回は、UIの世界で一番有名な専門用語——アフォーダンスです。
言葉は難しそうですが、あなたは今日、駅のドアで既に体験しています。
縦長の取っ手がついたドアは、思わず「引き」ます。
平らな金属板が貼ってあるドアは、思わず「押し」ます。
誰にも教わっていないのに、体が動く。
モノの形が、扱い方を語りかけてくる——これがアフォーダンスの考え方です。
そして世の中には、取っ手がついているのに「押してください」とシールが貼られたドアがあります。
形は「引け」と言い、文字は「押せ」と言う。
みんな一度は引いて、恥をかく。
これ、ドアが悪いんです。
あなたではなく。
UIの世界では有名すぎて「ノーマンのドア」という名前までついています。