前回、読み合いの無限ループには数学的な着地点がある、という話をしました。
今回は、その着地点に名前をつけた男、ジョン・ナッシュの話です。
1950年、プリンストン大学の大学院生だったナッシュは、わずか数ページの論文を発表します。
当時21歳。
のちにこの仕事で、1994年のノーベル経済学賞を受賞します。
映画「ビューティフル・マインド」で描かれた人物、といえばピンとくる人も多いはずです。
統合失調症との長い闘病を経てのノーベル賞でした。
ここでは映画ではなく、中身の話をします。
言葉の定義は、拍子抜けするほどシンプルです。
全員が「相手の出方が変わらないなら、自分だけ手を変えても得しない」状態。