前回、レモン市場とシグナリングの理論をやりました。
今回は実話です。
偽造コストを技術で無限大にしたら、市場はどうなるか。
ぼくが実際に作ったプロダクトの話をします。
先に注意書きです。
今回はNFTやブロックチェーンの実数が出てきますが、これは「NFTが儲かる」という話でも、何かの購入を勧める話でもありません。
数字はすべて過去の事業記録です。
見てほしいのは、シグナリング理論がプロダクト設計にそのまま使えるという一点です。
ぼくはCryptoNinjaのIPで、トレーディングカード事業をやっています。
トレカ市場には、前回やったレモン問題がそのまま存在します。
高額カードほど偽造品が湧く。
買い手は目の前の1枚が本物か見分けられない。
だから真贋鑑定は専門業者頼みで、時間と費用がかかる。
市場の信頼コストが、常に価格に乗っている状態です。
放置すれば、疑心が価格を壊していく。
アカロフの理論どおりの世界です。
CNPトレカのレアカードには、NFCチップが入っています。
スマホをかざすと、ブロックチェーン上の発行記録と所有履歴が即座に表示されます。
たとえば「このカードは世界に112枚」という発行数が、改ざん不能な形で誰にでも確認できる。