「ゲームはやらないので、自分には関係ない」と思っている人にこそ、今回の話を読んでほしいのです。
結論から言います。
あなたは毎日、ゲームをやらされています。
夏休みのラジオ体操を思い出してください。
眠い目をこすって公園に行くと、首から下げたカードにハンコを押してもらえる。
あのハンコに、金銭的な価値はありません。
それでも子どもは、ハンコが並んでいくのが嬉しくて早起きする。
- コーヒーショップのスタンプカード。あと2個で1杯無料
- 航空会社のマイレージと会員ランク。ゴールドの次はプラチナ
- 歩数計アプリの「今日は8,432歩」。あと少しで1万歩
- 語学アプリの「連続学習142日」。今日サボれば、ゼロに戻る
- そしてSNSの、いいねの数とフォロワーの数
全部、ゲームの文法です。
ポイントは経験値、会員ランクはレベル、連続記録はコンボ。
前回ホイジンガの「魔法円」の話をしましたが、現代はこの魔法円が日常の側にどんどん侵食してきた時代です。
遊びと日常を隔てていた線が、いまや財布の中にもスマホの中にも引かれている。