インベーダーブームのあと、ゲームセンターは戦争ゲームだらけになりました。
撃つ、撃たれる、爆発する。
客層は自然と、腕自慢の男性ばかりになっていきます。
そこに疑問を持った人がいました。
ナムコの岩谷徹です。
岩谷が考えたのは「女性やカップルが遊びたくなるゲーム」でした。
殺伐とした撃ち合いではなく、誰が見てもかわいくて、ルールが一目でわかるもの。
食べるという行為をテーマに据え、ピザを一切れ取った残りの形から主人公が生まれた、というのが本人の語る有名な誕生譚です。
1980年、『パックマン』発売。
ドットを食べ、モンスターから逃げ、パワーエサで形勢逆転する。
この「追われる者が追う者に変わる」瞬間の快感は、40年以上たった今遊んでも色あせません。
『パックマン』は日本でもヒットしましたが、爆発したのはアメリカでした。
キャラクターグッズが作られ、アニメ番組になり、ヒットソングまで生まれた。
ゲームのキャラクターが、ゲームの外で商売になる。
いまでは当たり前のキャラクタービジネスの扉を、この黄色い円が開けました。