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世界は、ゲームでできている 第13回

『テトリス』 — 冷戦の向こうから来た完璧なパズル

第2部 任天堂の時代

1984年、モスクワ。
ソ連科学アカデミーの研究員だったアレクセイ・パジトノフが、勤務先のコンピュータで小さなパズルゲームを作りました。

上から落ちてくる4マスのブロックを、隙間なく積む。
横一列が揃うと、消える。
それだけ。
『テトリス』です。

ゲーム史には「完璧なルール」と呼びたくなる作品がいくつかありますが、テトリスはその筆頭です。

  • 覚えるルールは実質ひとつ。「揃えると消える」
  • ブロックの種類は7つだけ。なのに局面は無限にある
  • 上達が純粋に自分の腕の問題で、運のせいにも機械のせいにもできない
  • そして絶妙に意地悪なことに、揃いかけた列を待つ「あのI字ブロック」は、来てほしいときに来ない

グラフィックの豪華さも、キャラクターも、物語も、一切ない。
それでも人類は40年、これをやめられずにいます。
マリオの回で「遊びを設計する」という話をしましたが、テトリスは設計から削れるものをすべて削った先に残った、遊びの結晶のようなものです。

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