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世界は、ゲームでできている 第14回

ゲームボーイ — 横井軍平「枯れた技術の水平思考」

第2部 任天堂の時代

1989年、任天堂からゲームボーイが発売されます。
設計を率いたのは横井軍平。
ゲーム&ウォッチと十字キーを生み、『メトロイド』のプロデュースもした、任天堂のものづくりの屋台骨です。

そして発売直後から、このハードは笑われました。
画面がモノクロだったからです。

同時期の競合機は、いずれもカラー液晶を積んでいました。
スペック表で比べれば、ゲームボーイの負けは明白です。
しかし勝負を決めたのはスペック表ではありませんでした。

  • カラー機が単3電池数本で数時間しか持たない中、ゲームボーイは長時間動いた
  • 本体価格は圧倒的に安い12,500円
  • 軽くて頑丈で、子どもがランドセルに放り込める

携帯ゲーム機にとっての生命線は、画面の色数ではなく「電池と値段と頑丈さ」である。
この見極めがすべてでした。
持ち歩ける遊び道具は、まず持ち歩けなければ意味がない。
当たり前のようで、競合他社の技術者たちはこの当たり前に負けたのです。

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