1991年、カプコンがアーケードに『ストリートファイターII』を投入します。
インベーダー以来と言っていい熱狂が、ゲームセンターに戻ってきました。
ただし今回の対戦相手は、機械ではありません。
隣に立っている人間です。
『スペースウォー!』も『ポン』も、もともとは人間同士の対戦ゲームでした。
ところがその後のゲームは、長らく「機械が用意した課題を人間が攻略する」形が主流になります。
ストIIは、その原点を最高の形で復活させました。
- リュウ、春麗、ガイルなど、性能も戦法もまったく違う8人から自分の分身を選ぶ
- 波動拳コマンドに代表される必殺技入力。知っているだけでは出せず、手が覚えるまで練習が要る
- そして乱入対戦。知らない誰かが50円玉ひとつで、あなたの試合に挑戦してくる
この「腕前が身体技能である」という点が決定的でした。
将棋のような読み合いと、スポーツのような反射と精度が同居している。
だから強さに説得力があり、強い人は尊敬された。