1996年2月、ゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』が発売されます。
発売されたハードは、7年前の白黒の携帯機。
時代はプレイステーションの3D映像に沸いていました。
枯れきったハードに現れたこの一本が、のちに世界最大級のメディアフランチャイズになると予想した人は、ほぼいなかったはずです。
作者の田尻智は、子どもの頃の虫捕りが原体験だと語っています。
草むらに何がいるかわからないワクワク。
捕まえて、集めて、友だちと見せ合う遊び。
都市化でそういう遊び場が消えていくなかで、あの体験をゲームボーイの中に作ろうとした。
開発は難航し、完成まで約6年かかりました。
そうして生まれた仕組みが、いま見ても異様に完成されています。
- 草むらから何が出るかわからない、虫捕りのランダム性
- 捕まえて図鑑を埋める、収集の快感
- 育てて戦わせる、育成と対戦
- そして最大の発明。通信ケーブルでポケモンを「交換」できる