プレイステーションの大容量と3D性能を手にしたとき、日本の作り手たちの一部は、はっきりと映画の方を向きました。
その代表が、1996年の『バイオハザード』と1998年の『メタルギアソリッド』です。
この2本は「ゲームで物語を体験させる」という課題に、それぞれ違う角度から歴史的な答案を出しました。
三上真司が指揮した『バイオハザード』は、洋館に閉じ込められた特殊部隊員がゾンビの徘徊する屋敷から脱出するゲームです。
サバイバルホラーというジャンル名は、実質このゲームが作りました。
面白いのは、恐怖の多くが「不自由」から作られていることです。
- カメラは映画のように固定され、曲がり角の先が見えない
- 弾薬は常に足りず、戦う恐怖と節約する恐怖が同居する
- セーブ回数すら有限で、死の重みが消えない