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世界は、ゲームでできている 第22回

『DOOM』とPCゲームの系譜 — FPS・MOD文化・のちのインディーの土壌

第3部 3Dと戦争

1993年、テキサスの小さな会社id Softwareが『DOOM』を公開します。

火星の基地で悪魔の群れを撃ちまくる一人称視点のゲーム。
プログラマーのジョン・カーマックとデザイナーのジョン・ロメロを中心とした、20代の数人のチームが作ったこの一本が、PCゲームの歴史を数十年分規定しました。

前年の『Wolfenstein 3D』で原型を作り、DOOMで完成させたのが、FPS(ファーストパーソン・シューター)の文法です。

画面はキャラクターの目そのもの。
見るために動き、動くために見る。
この一人称の没入感は、三人称のゲームと質的に違う体験でした。
カーマックの高速な3D描画技術がそれを当時の家庭用PCで動かしてみせたことは、技術史的にも事件だったのです。
以後、FPSはPCゲームの中核ジャンルであり続け、のちの『Halo』『Call of Duty』、そして第5部で話すバトルロイヤルまで、この系譜の上にあります。

DOOMの革新はゲーム内容にとどまりません。

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