最終盤のこの回は、歴史の講義であると同時に、ぼく自身の現在地報告です。
第1回で白状した通り、ぼくはいま『月蝕綺譚』という和風ダークファンタジーのスマホゲームを個人開発しています。
数十年ゲームを遊び続けてきた人間が、50代を前にして作る側に回った。
それを可能にしたのが、AIです。
この講座で辿ってきた50年は、「作る側の門」の開閉の歴史でもありました。
- 『スペースウォー!』は研究者の遊びだった。門は数百人にしか開いていなかった
- ファミコン時代、開発は企業のものになった。門は狭く、高くなった
- 大作時代、開発費は映画なみになり、門は要塞になった
- マインクラフトとインディーが、個人にも門があることを示した
- そしてAIが、門そのものを溶かし始めている
いま何が起きているか。
プログラムはAIと対話しながら書けます。
キャラクターの絵も、背景も、BGMも効果音も、AIで生成できます。
かつて「プログラマー、グラフィッカー、作曲家、シナリオライター、デバッガーのチーム」が必要だった仕事を、企画と判断のできるひとりが回せる時代が、もう来ています。